あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律が制定されたのは、昭和22年という戦後間もない時期になります。
その時代背景を考え思いを馳せると、ふと感慨深いものを感じます。
もともと資源の乏しい日本が、敗戦という大きな痛手を負い、より一層枯渇する資源と古に受け継がれて来た精神文化や伝統を否定・粉砕される中、人の為に自らの労力を要して痛みを和らげる仕事の制度を、考えられた当時の政治家やその構築・運用に尽力された官僚・行政の方々に、焼け野原になった日本を見捨てず、懸命に葛藤された事と感銘してしまいます。
当時は、いろいろな分野や業種で日本の国民のおひとりおひとりが、助け合いの精神の中、自分が出来ることを人に与えることで、「ありがとう」と共に対価が支払われていく、コツコツではあるが確実な信頼関係が束となり、好循環の環境を創り大いなる日本の復興の礎となっていたように思います。
私たちも日々勉強精進し、より多くの方にお役立て頂けるよう努力して参ります。